<結婚式の知識>
2007/11/05 日記<結婚式>
結婚式
結婚式(けっこんしき)は婚姻を成立させるため、もしくは確認するための儀式であり、古くから世界各地に見られる。地域により様々な様式があるが、どの地域でも喜びの儀式である。(「儀式としての結婚式」が終了した後に行なわれる宴会については結婚披露宴を参照のこと。)
結婚式の歴史
日本
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日本の結婚式の成り立ち
神話の時代
『古事記』『日本書紀』などの日本神話における伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコ)の国生み・神生み神話ではオノゴロ島に天の御柱を建て、イザナギノミコトが「私と貴方と、この天之御柱を廻って結婚しましょう。貴方は右から廻り、私は左から廻り逢いましょう」という約束をし、出会ったところで「なんとまあ、かわいい娘だろう。」「ほんとにまあ、いとしい方ですこと」と呼び合って結ばれたという描写があり、結婚式の起源ともいわれる(http://www148.sannet.ne.jp/oota/dousuru/kankon/nihon/nihon1.htm
日本結婚史)。
平安時代
通い婚の時代での帝(天皇)においては、女御と家族が入った宮中の殿舎に、天皇が三夜しのんだ後発見されたという「露顕(露見)」(ところあらわし)という宴をおこなう。これが現在の結婚披露宴|披露宴に該当する。民間においても、平安期の結婚は男性が女性の下に三夜続けて通う形式であるが、女性の家ではその間訪れる男性と従者を接待する。3日目には露顕(ところあらわし)という結婚披露宴|披露宴が行われ、新郎新婦が披露される。列席者は妻側の関係者のみに限られる(http://kakur.eek.jp/f-02.html
民間の行事)。
室町時代
和泉流の狂言『舟渡婿』では通い婚が「露見」した後に嫁と舅の家へ鯛などの魚と酒を持参し祝いをするという式を行うことが前提になっている。
安土桃山時代
1563年に来日し、安土桃山時代の日本の記録を残したルイス・フロイスの書簡によれば、「日本では結婚式をおこなわない」と記述されていた。
ただ、宣教師であるフロイスが自身の属するキリスト教としての結婚観から離れて、日本における婚姻について考えることが出来たかは疑問だ。
江戸時代
婚席に神々が臨在するという考えは中世の床飾りから見られ、江戸中期の貞丈雑記に明文化された。新郎の自宅に身内の者が集まり、高砂の尉と姥の掛け軸を床の間に掛け、鶴亀の置物を飾った島台を置き、その前で盃事をして結婚式をする、いわゆる祝言が行われた。家の床の間は神様が居る神聖な場所で、掛け軸や島台も神さまの拠り所でもあり、当時から結婚式は宗教と密接な関係があった。旧暦の10月は「神無月」であったので、結婚式はこの月を避けて行われた。「宗教色を無くす」という意図において一時期流行した人前式(じんぜんしき)は、この意味において全くの別物である。近現代の流行
1900年5月10日の大正天皇のご婚礼が神前式で行なわれ、この模様が全国に伝わり現在の方式が確定した。また高度経済成長期に結婚式場によるキリスト教式も流行する。2005年度においてはキリスト教式が68%、神前式が16%、人前式が15%という比率である。
その他の風習
: 吉原遊郭で遊女と馴染みの客が熊野神社(熊野三山)の熊野誓紙(牛王宝印)3枚に2人の結婚を誓う旨を記載し1枚を神社に収めるという擬似的結婚がなされた。
世界
結婚式にまつわる話
: ウァレンティヌスは、ローマ帝国|ローマ皇帝クラウディウス2世が戦士の士気の低下をおそれて兵士たちの結婚を禁止した禁令に背いて複数の兵士と恋人の結婚式をおこない絞首刑にされたという。
: ヨーロッパには結婚式に初夜権があったとされ、喜劇オペラのフィガロの結婚の題材となっている。
結婚式の様式
民族によって伝統の結婚式がある。宗教によるものとそうでないものがある。
日本における結婚式の様式
現代の日本における結婚式は「キリスト教式」が60%以上を占めているが、伝統的な日本古来の結婚式も数多く行われている。ただし、神前式は明治33年大正天皇の御成婚によって広まった形式であり、必ずしも「伝統」的結婚式とは言えない。日本で行われている様式の主なものは下記のとおりである。
谷崎直美『DVD付き!結婚の段取りとしきたり』
神前式(しんぜんしき)
1900年(明治33)5月10日に皇室御婚令が発布され、皇太子(後の大正天皇)の御婚儀が初めて宮中賢所大前で行われた。それを受けて国民の間に同じような神前での結婚式を挙げたいという気運が高まり、東京の神宮奉賛会(現在の東京大神宮)が皇室の婚儀を参考に民間での神前の結婚式を創設し、翌明治34年3月3日に模擬結婚式を開催し、以降、改良や普及活動を行った。今日「神前式」として行われているものは、この神宮奉賛会が創設したものが元になっている。具体的な式順としては巫女の先導で新郎新婦、媒酌人、新郎両親、新婦両親、新郎親族、新婦親族の順に入場し、最後に斎主が入場。典儀と呼ばれる司会進行役(巫女が行う場合もある)が式の始まりを宣言、斎主の拝礼に合わせ一堂が起立して神前に礼。祓を行う為、斎主が幣を用いて穢れを祓う。一堂は起立したまま軽く頭を下げ、これを受ける。斎主が神前で二人の結婚をその神社に鎮座する神と氏神、そして祖先神に報告する祝詞を奏上し、神の加護を願う。一堂は起立して頭を下げる。三々九度の杯を交わす。一の杯においては、まず新郎が杯を受け、次に新婦、また新郎となる。二の杯では、まず新婦、次に新郎、また新婦。三の杯は一の杯に同じ。一二三の三度の杯を三回ずつ受けるので3×3=9ということで三々九度が成立する。ただ現在は新郎新婦の時間的な制約があるため以下のような略式を用いる神社も多い。一の杯を受け、次に新婦がその杯を飲み干す。二の杯は新婦から新郎の順、三の杯は新郎から新婦の順で、どの杯も必ず三口で飲み干す。新郎新婦が神前に進み出て誓いの言葉を読み上げる。新郎が本文を読み、自分の名前の部分は新郎・新婦がそろって読む。玉串を神前に捧げ「二拝二柏手一拝」の順で拝礼し、席に下がるときはお互いに背を向けないように内回りで体の向きを変える。これは神に対してなるべく自分のお尻を向けない為である。新郎新婦に続いて媒酌人、親族代表が玉串を捧げる。両家が親族となった誓いを交わす。両家の親族、新郎新婦、媒酌人が杯を戴く。斎主が式を無事終わらせたことを神に報告し、一拝。一堂は起立して拝礼。その後斎主がお祝いの挨拶をし、一堂で拝礼。斎主退場の後、新郎新婦、媒酌人、親族の順に退場。式の後披露宴に移る。
仏前式(ぶつぜんしき)
仏に結婚を誓う様式。1892年に浄土真宗本願寺派の藤井宣正が東京白蓮社会堂に挙げた結婚式が最初といわれている。菩提寺の本堂にて行なう場合が多いが、本尊を安置して公民館や、家庭でも挙式は可能である。具体的な式順は宗派によって多少の違いがあるが、住職(司婚者)と参列者一同が、本尊に結婚を奉告し、住職から終生仏教徒として守るべき事柄について諭しを受け、記念の念珠を拝受、互いに敬愛を誓いあう誓紙に署名した後、三三九度の杯を交わすのが大筋である。ほぼ仏教関係者に限られており、一般的にはほとんど行われていない。
キリスト教(教会)式
キリスト教の結婚式は、キリスト教徒が神と証人の前で結婚の約束の永遠性を誓うというのが本来の意味である。例えば、カトリック教会においては結婚式は「秘跡(サクラメント)」(神と人間とを仲介し、神の恵みを人に与える儀式)のひとつである。そのため教派によっては結婚式を希望する二人の双方、あるいはどちらかが信徒であることが求められることもある。(その対応は教派によって異なる。たとえば各国のカトリック教会では通常、信徒以外の挙式を行うことはないが、日本のカトリック教会では教皇庁の特別な許可によって、教会での一定期間の「結婚講座」への出席を条件に挙式を認めることがある。)一般的な進行としては、司祭や牧師が司式し、主に先に新郎が入場して祭壇の前で待つ。ウェディングドレスを身にまとった新婦がエスコートする者(通常は実父)と共に入場。バージンロードといわれる通路を進み、エスコートする者が新郎に新婦を引き渡す。以下順序等の違いはあるが、賛美歌(聖歌)、聖書の朗読、神の前での誓い、それに対する祝福、結婚誓約書・婚姻簿への記入、指輪の交換などが行われる。現在の日本では、キリスト教徒は1%程度にすぎない、にもかかわらず信仰と無関係にキリスト教式の挙式を望む希望者は非常に多い(2005年度で70%弱)。神前式に比べてウェディングドレス等、華やかでおしゃれ、費用も比較的安く済むということがその理由である。このようなニーズを受けて、ホテルや結婚式場ではいわゆる「キリスト教式」プランが準備され、「キリスト教式」結婚式が行われることがある。しかしながら、このような式は本当の教会や聖堂でなく、結婚式のためだけにつくられた教会風の施設(宗教施設でなく集会場として登録される「結婚式教会」)で行われ、カトリック教会|カトリックとプロテスタントを混同してる場合が多いことや、司式する「牧師」が本当の牧師でなくアルバイトの人間が行うケースがあることが指摘されている。カトリック教会の結婚式の場合は基本的にホテルや式場ではなく、正式の教会や聖堂で行われ、教会の記録に司式者名も残されるため、偽者の司祭(助祭)が司式するということはない。このような「日本式キリスト教結婚式」ともいえるスタイルでは、上記のような式進行に加えて、新郎新婦が「教会」から退場する際に、友人・親族等によって、ブーケ・トス、ライスシャワー、フラワーシャワー(花を降らせ、花の香りでまわりを清め、新郎新婦の幸せをねたむ悪魔から守る、という意味が込められているともされる)等が行われることもある。人前式(じんぜんしき)
教会や神前での結婚式のように神仏に結婚を誓うのではなく、両親やその他の親族、親しい友人などの前で結婚を誓うのが現在の人前式(じんぜんしき)と呼ばれる挙式スタイルである。神前式(しんぜんしき)と混同しないよう、人前式(ひとまえしき)と呼称する場合もある。ホテルや結婚式場などで対応している場所も多い。また、他宗派での挙式を禁じている宗教信者(創価学会員など)による人前式もみられる。挙式の進行はおおむねキリスト教式を踏襲するが(入場方法・ウェディングドレス・指輪交換・宣誓等)、その他は自由であり、立会人による結婚の承認が行われるのが特徴である。承認のしるしとして、立会人が拍手をしたり、鈴を鳴らしたり、いろいろなアイデアで独創的な挙式が行われている。
近年の傾向
・表参道 (原宿)|表参道の歩道)
結婚情報誌『ゼクシィ』の2006年度のトレンド調査によると、実際に行なわれた挙式の形式の全国平均比率は、キリスト教式が65%、神前式・人前式(じんぜんしき)共に16%であった。通常儀式の後結婚披露宴|披露宴が行なわれるため、結婚式を行う場所も出席者の交通の利便性がよく大広間が利用できるホテルの利用者が多く、全体の35%を占め、次に多いのが結婚式場の28%であった。このホテルや結婚式場では、式場側で結婚式に関するほとんど全ての用意を行い華やかな演出まで行ってくれるので、式を主催する側には大変便利になっている。これらの式場には神社や寺院、キリスト教会の出張先として別室が設けられ、主に両家の親族が入って式が執り行われる。その後併設した宴会場で盛大な披露宴を行うことになる。宴会場を利用した場合、いずれにしても多額の費用が掛かる為、親類縁者だけの小規模な結婚式もある。また、近年ではハウスウェディングと称して一軒家を借り切って親族や友人など身近な者を招待し[http://allabout.co.jp/gs/weddingplan/subject/msub_mida2cate06.htm]、パーティー形式の結婚式・披露宴を行うこともあり、全体における比率は16%であった。
アメリカにおける結婚式の様式
アメリカ合衆国は「人種の坩堝」とも言われ、結婚式も多種多様である。州によって、結婚制度も結婚可能な年齢も一定していない『アメリカ暮らし 住んでみてわかるAMERICA常識集』亜紀書房。市役所ではシヴィル・ウェディングと呼ばれる結婚式が広く行われている。普段着による結婚式も多い。また、カトリック教会においてはミサや聖体拝領などが行われている『娘と母の婚約と結婚』小学館。
キリスト教(教会)式
アメリカ合衆国|アメリカの教会(プロテスタント)において、比較的裕福なカップルによって行われる一般的な結婚式のあらましは以下の通り:教会では祭壇に向かって右に新郎(グルーム)側の、左に新婦(ブライド)側の家族や知人が着席する。祭壇前では聖職者(神父または牧師)が、新郎とともに新婦の入場を待つ。そこに、まず新郎の付き添い役(ベスト・マンと複数のグルームスマン)が、そして新婦の付き添い役(メイド・オブ・オーナーと複数のブライズメイド)が入場し、それぞれ新郎側・新婦側に教壇を背にして一列に並ぶ。次にフラワーガールによって中央の通路(バージンロード|アイル)が花びらで清められる。そして最後に新婦が父親に手を引かれて入場し、しずしずとアイルを祭壇へと進む(ウォーク・ダウン・ザ・アイル)。
そして実際の式が始まる。順序の違いや省略はあるが、参式者一同による賛美歌の斉唱、聖職者による聖書の朗読または簡略な説教、新郎と新婦による抱負の言葉、それに対する祝福、指輪の交換(指輪をこの時まで保管して新郎と新婦に渡すのはベスト・マンの役目)、神前での宣誓、聖職者による夫婦の認証、夫婦として初めて参式者の前で接吻|キス、などがこれに続き、式は終わる。結婚誓約書への署名や婚姻簿への記入も以前は式の一部として行われたが、現在ではカトリック教会の一部を除いて、これらは式後に別室で、または後日聖職者を再訪して行うことが一般的になっている。宣誓は、聖職者が
:汝◯◯は、この女/男△△を妻/夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻/夫を想い、妻/夫のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?
と尋ねると、新郎・新婦が「誓います」と言う形式と、一節ごとに聖職者がいう通りに復唱して
:わたくし◯◯は、この女/男△△を妻/夫とし …… ことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓います。
と宣誓全文を言う形式がある。日本では前者が多いが、米国では後者がほとんどである。なおここにあげた宣誓句は伝統的なひな形で、実際にはこれを短くしたり、語句を若干変更したものが使われている。式が終わると新郎新婦は手をつないで教会を退出するが、出席者は出口で二人に米粒を降り注がせて新婚の門出を祝福する(ライスシャワー)。教会の前から空き缶数個を紐で後部バンバーに結んだ車に乗り込んで走る風習があったが、都市部ではほとんど見られなくなった(出典:『国際マナー常識事典』学研)。前日のリハーサルディナー等の宴会費用を新郎の実家が負担する一方、儀式としての結婚式の費用は新婦の実家が負担する。
結婚式にまつわる言葉
近年の日本における結婚式での一般的な服装
ロングタキシード・フロックコート・モーニングコートが人気。
色は白や、本来のフォーマルウェアの色である黒など。
白やオフホワイトのウェディングドレス。デザインも多彩で、本来は夜の礼装であるイブニングドレス型のドレスでも、現在は普通に着られている。
注釈
関連書籍
関連項目
外部リンク
* http://www.recruit.jp/library/bridal「ゼクシィ結婚トレンド調査2006」全国4版
ぐるなびウエディング「結婚式に関するアンケート」(2006年10月実施)
文化としての婚礼
日本結婚史
フォーマルスタイル 結婚式の服装
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◆結婚式についてピックアップ ゼクシィ編集部『結婚準備きちんとブック』メディアファクトリー (2002/04)ISBN 4840105634 谷崎直美『DVD付き!結婚の段取りとしきたり』西東社 (2006/04)ISBN 4791613694 五十嵐太郎、村瀬良太 『「結婚式教会」の誕生』 春秋社(2007年/08)ISBN 9784393332696関連項目 バージンロード... |




